有効性の臨床結果について

葉酸は、妊娠中にしっかりと摂取することで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害を予防するなどの効果が確認されています。
他にも、様々な有効性が臨床結果でわかっていますので、その一部を紹介します。

葉酸の必要性

妊娠中には必要不可欠な葉酸は、赤ちゃんの健全な発育のために摂取することが求められています。

これまでに、多くの臨床試験を実施し、たくさんの有効性が判明しています。
臨床試験は、実際に実験を行っての結果なので、非常に信頼性が高いデータです。下記より、葉酸の持つ有効性を紹介します。

下記の情報については、(独)国立健康・栄養研究所より引用しています。

循環器・呼吸器

葉酸は、脳卒中などのリスクを低減するビタミンであることが分かります。

1966年1月-2007年4月を対象にMEDLINEで検索可能な無作為化比較試験8報をメタ分析したところ、脳卒中歴や心臓もしくは腎臓に疾患のある人に対する葉酸投与は、脳卒中のリスクを低減したという報告がある。

1966年から2005年9月15日を対象にMEDLINEで検索可能な、葉酸の内皮機能に対する影響を評価した無作為化二重盲検比較試験14報をメタ分析したところ、高用量の葉酸投与によって安静時に対する駆血解除後の血管径増加率(血管内皮弛緩の指標)が改善されたという報告がある。

糖尿病・内分泌

高ホモシステイン血症の改善を行うことが認められています。

高ホモシステイン血症の治療に、経口摂取でおそらく有効と思われる。矛盾する結果もあるが、多くの研究結果では400-1000μg/日の葉酸はホモシステインが上昇した人のホモシステイン値を有意に下げることを示した。

脳・神経・感覚器

認知機能低下の抑制や、加齢に伴う聴力低下を減速させる効果があるようです。

アテローム動脈硬化症の高齢患者818名(50-70歳)(試験群405名)を対象とした無作為化二重盲検比較試験において、1日に葉酸800μgを3年間摂取させたところ、血清中葉酸濃度の上昇、血漿中ホモシステイン濃度の低下とともに加齢による認知機能の低下を抑制したという報告がある。

血漿ホモシステイン値の高い高齢者782名を対象とした無作為化プラセボ対象比較試験において、葉酸サプリメントを800μg/日、3年間摂取させたところ、加齢に伴う聴力低下を減速させたという報告がある。

心疾患もしくは心疾患リスクのある女性5,205名(平均62.6歳、試験群2,607名)を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、1日に葉酸を2.5mg、ビタミンB6を50mg、ビタミンB12を1mg、平均7.3年間摂取させたところ、加齢性黄斑変性の発症リスクが低下したという報告がある。

免疫・がん・炎症

大腸がんのリスクを下げる働きがあります。

経口摂取で、大腸がんのリスクを減少させるのに、有効性が示唆されている。

発育・成長

妊娠中に葉酸が必要不可欠であることがよくわかります。

先天性の神経管欠損症のリスクを減少するのに、経口摂取でおそらく有効と思われる。2つの無作為化比較試験(RCT)において葉酸の投与が神経管欠損症の発生を著しく減少させた

その他

関節リウマチの治療において、メトトレキセートの副作用を減少させるのに、経口摂取でおそらく有効と思われる。

乾癬治療におけるメトトレキセートに関連した胃腸への副作用を減じるのに、経口摂取で有効性が示唆されている。

白斑の治療に、経口摂取で有効性が示唆されている。

欠乏で巨赤芽球性貧血を起こす。

ページの先頭へ